わたしたちには なやみなんてない。(2024年改訂版)
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2021年に10冊だけ作った短編集『わたしたちには なやみなんてない。』 表紙と短いあとがきを新たに、改訂版として発行いたしました。 ひりひりする読み味、ちいさな棘を抜きながら描く日常がお好きな方に。 A6サイズ/46p/ナカノヒトリ著
2021年に10冊だけ作った短編集『わたしたちには なやみなんてない。』
表紙と短いあとがきを新たに、改訂版として発行いたしました。
ひりひりする読み味、ちいさな棘を抜きながら描く日常がお好きな方に。
A6サイズ/46p/ナカノヒトリ著
どこへでも、
「ほんと、たいしたことじゃないんですよ。先生」 そう言って女子高生の主人公は語り出す。 「散歩に行ってくる」と出ていったきり、帰ってこない母のこと。姉とふたりで過ごすの日常のこと。 どこへでも行ける。 どこへでも行ってしまえ。 でも一体、どこへ?
鍋
ある家族の食卓の風景。 母から家族へと順番によそわれ、最後は雑炊になる。そういう儀式のようだった。 食べるのをやめた妹、父。 母と姉と僕は、変わらずに5人分の鍋を食らう。 あやういバランスで成り立っている、どこか不穏で歪な家族のかたち。 ◆以下のサイトで全文公開中 【pixiv】 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14334028 【note】 https://note.com/pentopan/n/n0465dfa764f4?magazine_key=m9abff03c2e8c
春が来るまで待っていて
男子中学生の四人は、公園に集まってハルシオンを服用する。 「ハルがキタ」と笑いだす友達に、キマッたふりでついていく俺。 担任教師に呼び出されても、友達を裏切ろうなんて思わない。俺は。けっして。
二毛作の兄弟
家を出ていった兄弟は、両親の他界をきっかけにそれぞれ「米」「麦」を交代で引き継ぐことにした。 米の時期には兄の夏樹が。 麦の時期には弟の冬真が。 ほんの少しのずれで壊れてしまいそうな、不確かな暮らし。